先日、難病ALSの女性患者が、SNSで知り合った医師に安楽死を依頼し、医師2人が逮捕されるというニュースが流れました。
ALSの原因は食べ物?残存農薬?どんな症状なのか?予防方法は?
難病ALSとはいったいどのような症状なのか?食べ物などに原因があるのか?予防方法はあるのか?を調べてみます。
難病ALSとは?
ALSとは、Amyotrophic lateral sclerosisの略で、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)という病名で、指定難病2にあたります。
難病情報センターのサイトによると
筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。
しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけます。その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。
その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。
例えば、左腕がかゆいから右手でかこうとしたら、普通かけますよね。
しかし、この脳からの指令が運動をつかさどる神経にうまく伝える事が出来なくなるため、右手を動かすことができず、右手の筋力が衰えて筋肉も痩せていくというのです。
多くの場合は、手指の使いにくさや肘から先の力が弱くなり、筋肉がやせることで始まります。話 しにくい、食べ物がのみ込みにくいという症状で始まることもあります。
いずれの場合でも、やがては呼吸の筋肉を含めて全身の筋肉がやせて力がはいらなくなり、歩けなくなります。
のどの筋肉の力が入らなくなると声が出しにくくなり(構音障害)、水や食べ物ののみこみもできなくなります( 嚥下障害 )。
またよだれや痰(たん)が増えることがあります。
呼吸筋が弱まると呼吸も十分にできなくなります。
進行しても通常は視力や聴力、体の感覚などは問題なく、眼球運動障害や失禁もみられにくい病気です。
自分で「こうしたい」という意識はあるのに、思い通りに手足を動かせず、声も出しにくくなり、飲食も自由にならなくなるという症状なのですね。
症状が進むと、全身の筋肉が弱くなって体を動かすことはおろか、呼吸や食事もままならなくなってしまいます。
特に、呼吸筋が弱くなって呼吸困難になると、人工呼吸器が必要になることもあります。
という説明もありました。
ALSの患者さんはどれぐらいいる?どのような人がかかりやすい?
日本でALSの患者さんはどれぐらいいらっしゃるのでしょうか?
1年間で新たにこの病気にかかる人は人口10万人当たり約1-2.5人です。
全国では、平成25年度の特定疾患医療受給者数によると約9,200人がこの病気を患っています。
7年ほど前のデータにはなりますが、国内で約1万人ぐらいの患者さんがいらっしゃるという事です。
そして、
男女比は男性が女性に比べて1.2-1.3倍であり、男性に多く認めます。
この病気は中年以降いずれの年齢の人でもかかることがありますが、最もかかりやすい年齢層は60~70歳台です。
まれにもっと若い世代での発症もあります。
特定の職業の人に多いということはありません。
60歳以上の男性がかかりやすいという傾向があるようですが、女性でも、若くてもALSを患っている方もいらっしゃいます。
有名人で言ったら、美容家だった佐伯チズさん、ヒロさんこと藤田正裕さんなど、女性でも若い方でもかかる病気です。
ALSの原因は?
難病情報センターのサイトでは
原因は不明ですが、神経の老化と関連があるといわれています。
さらには興奮性アミノ酸の代謝に異常があるとの学説やフリーラジカルの関与があるとの様々な学説がありますが、結論は出ていません。
田辺三菱製薬のサイトでは
ALSの発症には、さまざまな原因が考えられていますが、未だ結論は出ていません。
としながらも、
遺伝子異常、酸化ストレスやグルタミン酸過剰による神経障害といった原因説が提唱され、
遺伝子研究をはじめとする基礎研究、そして治療薬の開発が目覚ましい進展を見せています。
と研究は進んでいるといいます。
そんな中で、筆者は独自のとある論文を発見しました!
残存農薬が影響している??
発見した論文は、
2019.06.01
一般的にも、農薬が残っている食品は身体に悪いなんて言われますよね。
こちらの論文は
農薬や環境汚染物質がALS患者の体内に発見され、それが病気の進行を早めているのではないかという研究報告
です。
その論文の中で
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因は正確には不明のままですが、
としながらも、
新しい研究から農薬やその他の環境汚染物質が神経変性疾患の進行を促進することが判明しています。
アメリカのミシガン州のALS発生率は国内で最高なのだそうです。
ミシガン州という所は、「工業と農業の両面を兼ね備えた州」なのだそうで、歴史的に散布されてきた農薬が蓄積されて、食物連鎖で人間の体内にも入り、蓄積されていく。
その事がALSの発生と因果関係があるのでは?というのです。
そして、農薬以外の原因の一つとして、
ALSは難病指定されていますが、最近出てきたALSの原因としては脳でグルタミン酸が過剰に蓄積して(グルタミン酸の再取り込みが阻害されるため)神経細胞が死んでしまうのではないかとも言われています。
とも書かれてありました。
この論文に出てきた農薬やPCBが原因の1つと分かれば、それを食事から排除することによって、症状の改善や進行を遅らせることができるかもしれません。
※論文について詳しくご覧になりたい方はこちらをどうそ。
まとめ
ニュースでも取り上げられている難病のALS。
ALSとは、Amyotrophic lateral sclerosisの略で、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)という病名で、指定難病2にあたります。
手指の使いにくさや肘から先の力が弱くなり、筋肉がやせることで始まり、症状が進むと、全身の筋肉が弱くなって体を動かすことはおろか、呼吸や食事もままならなくなってしまいます。
そして、、呼吸筋が弱くなって呼吸困難になると、人工呼吸器が必要になることもあるという病気です。
60歳以上の男性がかかりやすいという傾向があるようですが、女性でも、若くてもALSを患っている方もいらっしゃいます。
ALSの発症原因については、様々な学説がありますが、「結論は出ていません」。
しかし、研究は進んでいます。
そんな中、「農薬や環境汚染物質がALS患者の体内に発見され、それが病気の進行を早めているのではないかという研究報告」という論文がありました。
アメリカ国内で一番ALS発生率が高いミシガン州で、「農薬」が関係しているのでは?というのです。
確かに残存農薬については、「身体に悪い」と一般的にも言われています。
ALSの原因は特定できていない現状ですが、原因を追究するための研究は進んでいるようです。
一日も早く「難病」と言われる病気の原因の判明や、治療薬が発見される事を切に望みます。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!!