アメリカで初の女性副大統領に就任する見通しとなったカマラ・ハリス氏。
現地時間11月7日夜に行った勝利演説は、各方面から大注目を浴びています。
カマラ・ハリス氏のプロフィールや経歴は?初の女性副大統領の白いスーツには理由が?アメリカの蓮舫?
勝利演説の中でハリス氏は「私は最初の女性副大統領となりますが、最後ではありません」と話しました。
カマラ・ハリス氏はどんな経歴の持ち主なのでしょうか?そして、プロフィールは?
白いスーツで登場した姿は、日本の蓮舫議員を彷彿とさせる感じもしますが・・・。
理由があるのでしょうか?
カマラ・ハリス氏のプロフィール
2020年11月時点で56歳です。
もっと若く見えますね。
カマラ・ハリス氏は「黒人でもあり、アジアにもルーツを持つ女性副大統領」ということで、アジア人にとっても親近感が湧きますね!
カマラ・ハリス氏の生い立ち
1964年10月20日にカリフォルニア州オークランドに誕生。
母親の名前は「シャーマラ・ゴーパーラン・ハリス」。
1960年にアメリカに移民したインド人で、著名な乳がん研究者でした。
父親の名前は「ドナルド・J・ハリス」。
ジャマイカ人移民で、カリフォルニア大学バークレー校で経済学を学ぶため1961年に渡米。
その後スタンフォード大学の経済学教授になりました。
しかし、ハリス氏が7歳の時に両親が離婚。
その後、母親のシャーマラさんがハリス氏とハリス氏の妹のマヤさんを育てました。
《頭が良くて強かった母。彼女は私の最初の選挙スタッフでもありました。彼女が今、一緒にいてくれたらどれだけいいだろうと思っています。彼女の精神は今でも、私が我々の大切な価値観を守るために闘うための原動力です》
ハリス氏に大きな影響を与えた母親のシャーマラさんは、2009年に亡くなってしまいました・・・。
ハリス氏は、ワシントンポストに
自分は「誇り高いアメリカ人」であり、黒人とインド系の両親を持っていることが、自分のアイデンティティの中で「同じだけの重みを持つ」
と述べています。
そして、ハリス氏はモントリオールのウェストマウント高校を卒業した後、ワシントンD.C.のハワード大学で政治学と経済学を専攻しました。
ハリス氏は大学を卒業後、カリフォルニアに戻り、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロー・スクールで法律を学びました。
1989年に法務博士号 (J.D.) を取得。
翌1990年にカリフォルニア州の法曹資格を取得しています。
カマラ・ハリス氏の経歴
ハリス氏は、卒業後、検察官としてのキャリアを積んでいきます。
1990年から1998年まで、カリフォルニア州アラメダ郡にて地方検事補として活躍。
2004〜2011年までサンフランシスコ地方検事を務め、黒人としても女性としても初めてカリフォルニア州の司法長官に就任。
2期にわたって全米人口最多の州の司法長官を歴任しました。
ハフポスト日本版によりますと、
ハリス氏はカリフォルニア州全土で不登校を減らすキャンペーンを展開し、レイプ事件の解決に尽力。
また、サブプライム住宅ローン危機をめぐっては、当時デラウェア州の司法長官を務めていたバイデン氏の息子ボー・バイデン氏と協力し、金融機関を厳しく追及。住宅所有者の救済に尽力した。
同性婚合法化の闘いには大きな役割を果たした
BBCによると、ハリス氏は自身を「進歩的な検察官」としており、出所者の社会復帰事業の導入や犯罪統計データベースの公開、カリフォルニア州の警察官にボディカメラの着用を義務付けるなどの警察改革を行ってきたと主張している。
そして、2016年に、上院議員に当選します。
黒人のアメリカ人女性として連邦上院議員に選出されたのは史上2人目の快挙だった。
また、上院議員に当選した初のインド系アメリカ人でもある。当時、ヒラリー・クリントン氏が大統領選に敗北したことで、女性大統領を熱望していた多くのアメリカ国民は大きなショックを受けていたが、ハリス氏の当選は、「ガラスの天井を打ち破る」次なる希望として期待を残した。
ハリス氏は黒人のアメリカ人女性でもありますが、上院議員に当選した初のインド系アメリカ人でもあります。
アジア人としては、とても親近感が感じられる人物です。
白いパンツスーツの理由は?
ハリス氏は、黒人女性でもあります。
なのに「白」のスーツを選ぶとは・・・?
ハフポスト日本版では、
現地時間11月7日夜の勝利演説には、クリームがかった白いパンツスーツで臨んだ。
実は「白」は、アメリカにおいて女性の政治参加を象徴する重要な色だ。
アメリカにおいて、女性の政治参加を象徴するカラーが「白(ホワイト)」なのだそうです。
なるほど。
人種的な何かのメッセージという訳ではないのですね。
日本でも、あの蓮舫議員は、「白(ホワイト)」なスーツの印象ですが、そのイメージの理由もここから来ているのでしょうか?
(まぁ、アメリカではなくて日本ですけど…)
ネットの反応は?
バイデンは任期途中で辞める可能性がある。つまり、彼女がアメリカ初の女性大統領となる可能性があると言うことだ。従って、従来の副大統領より、その言動を注視する必要がある。
バイデンはかなりのお歳なので任期途中でなんらかの事情によりハリスさんが大統領になる確率はとても高いと思う、副大統領は暇な仕事だと言うけれど、後の事も見据えて彼女の発言に注目していいかもしれない。
白い服を来ることがそういう伝統を重んじ、それを過去の活動への敬意を表すメッセージですか、よくわかりました。
しかし、それを裏返せば、自由の国アメリカでも、未だに女性に対する偏見や差別が存在することを意味していることにはならないのでしょうか。
女性が白い服を纏わなくなった時に、本当の意味で女性の政治参加が社会的コンセンサスが得られた時となるのでしょうか。
オバマ大統領によって黒人差別がなにか解決しましたか? 初の女性黒人副大統領はマイノリティの努力の結果として祝福すべきことだとは思いますが、あくまで節目であって副大統領として何か出来るかとは関係ありません。本人が1番舞い上がっているようなので気を引き締めてもらいたいです。
逆説的に言えばまだ特別なことであるという証。好きな色のスーツを着てあの場に立ててこそ男女平等が達成されるのだと思う。
新政権でガラスの天井が打ち破られるのか注目したいところ。選挙ではなくてバイデンの政治的な寿命によることのほうが確率高そうだけど、時代が変わる時というのはえてしてそういうもの。
「白」のスーツは歴史に倣えば、なるほどという感じですけれども、やはり「ホワイト」が意識されているような感じは受けます・・・。
人種も関係なく「統合」を目指していくのならば、「カラー」にこだわりなく、ホワイトでもブラックでも、イエローでもなく、活躍して頂きたいなーというのが、個人的な思いです。