2020年7月10日に明らかになった大相撲、中川部屋の閉鎖。
中川親方(元幕内旭里)が弟子に対して行きすぎた指導をしていたとして、日本相撲協会が引退勧告以上の懲戒処分を検討しているとされ、注目されています。
大相撲中川親方の不適切指導とは?暴力+パワハラが日常化?
中川部屋が閉鎖になるくらいの不適切指導とは、いったい何があったのでしょうか?
「行きすぎた指導」とは何だったのか?
中川親方の「不適切指導」について、12日の日刊スポーツでは
不適切な指導により日本相撲協会から処分を検討されている中川親方(54=元前頭旭里)が、弟子に暴力を振るっていたことが11日、関係者への取材で分かった。
関係者によると同親方は、弟子に対して日常的に殴る、蹴るなどの暴力行為を働いていたという。さらに、人格を否定する暴言を吐くなどし、一部の弟子が録音していた。
協会のコンプライアンス委員会は、すでに親方や所属力士らを聴取。処分は13日の臨時理事会で協議されるが、中川親方は師匠の資格なしと判断され、中川部屋は閉鎖となる見通しだ。
当の中川親方は、関係者を通じて、
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。今は何もお答えできない。またあらためてお時間を取らせて頂きます」
とコメントしています。
先日のスポニチアネックスの取材の中で
中川親方を知る関係者は
「口は悪いが、性格はさっぱりしている。
暴力を振るうタイプではない」
と話す。
と関係者の証言がありましたが、残念ながら、親方自身が弟子に対してバッチリ暴力をふるっていたようです。
中川親方とは?
名前は中川憲治(なかがわ・けんじ)。本名は増田憲治です。
1965年(昭40)11月9日生まれ、大阪・池田市出身。
現在54歳です。
1981年の春場所で大島部屋から初土俵を踏み、1989年初場所で新十両に昇進。
1990年春場所で新入幕。幕内在位は4場所で、最高位は前頭14枚目。
1998年初場所で現役を引退し、年寄「熊ケ谷」を襲名。
2004年8月に「中川」を襲名し、退職した元春日山親方(元幕内浜錦)が率いていた旧春日山部屋を、2017年1月に継承しています。
最近では、審判委員を務めていました。
ネットの反応は?
50年ぐらい前だったらもしかすると「修業とはそういうもんだ」で許されてたかもしれないけどね。
今の時代は絶対にダメだね。
相撲は良く「品格」って言葉が取りざたされるけれど、指導者がこれでは・・・。
この人は時代についていけなかったということだよね。昔なら問題なかった。昔なら愛の鞭という言葉で全てが許された。
だが今の時代では世論が許さない。そして小型ボイスレコーダーやカメラなど安価で簡単に使うことができ、証拠を得ることができる時代。
変化についていけない人間は振り落とされる時代です。小さい子供ならまだしも、こういう固定観念に凝り固まった年齢の大人を変えるのはとても難しい。だがしっかり対策を考えないとこういう事件はまだしばらく続く・・・
パワハラ事例の典型例。この親方の若いころは当たり前だったのかもしれないが、現代っ子たちはハラスメントについてよく研究しわかっているということを、頭の古い親方連中が分かっていない。
協会の体質も問題。おそらく親方衆を対象にコンプライアンス研修会でも開催し、お茶を濁そうとするのだろうが、本当に変わろうとするのであれば第三者による通報窓口をつくるべき。程度のさはあってもおそらく他の部屋にもある問題だと思う。
証拠が出てしまったからこういう処分だけど他の親方、部屋も大半同じだと思う。
今の体育会系のコーチ、監督はまだそういう時代で育ってきた世代だから完全になくすのは難しい。
相撲界というか、他のスポーツでも、反面教師いたはずだよね?
それでも止められなかったってこと……。
こういう格闘技系のスポーツはどうしても厳しい=体罰となってしまうんだなぁ。
若い頃、体罰が凄く嫌だったから、親方になったら、体罰なく強く育てたいっていう気持ちになって欲しかった。
ネットでも、「昔のやり方」や「昔だったら良かったのかもしれないけれど・・・。」という認識の方が多く見受けられます。
そして、中川部屋は氷山の一角であって、他の部屋でもありうるという声も見受けられます。
所属していた力士の今後は?
中川部屋に所属する9人の力士らは、同じ時津風一門を中心に移籍先を最終調整中。
幕下旭蒼天は片男波部屋、幕下吉井は時津風部屋への転籍が有力視されている。
相撲協会は7月19日から初日を迎える7月場所に向けて、準備を進めている中の不祥事で、中川部屋の暴力+パワハラ事件発覚は、相撲界に水をさす事態となってしまいました。
場所前に部屋の移動をする力士たちにとって、様々な面で「万全な体制で7月場所を迎える」とはいかない状況となってしまいました。
まとめ
中川親方(元幕内旭里)が弟子に対して行きすぎた指導をしていたとして、日本相撲協会が引退勧告以上の懲戒処分を検討しているとされ、中川部屋が閉鎖へというニュースが流れました。
関係者によると中川親方は、弟子に対して日常的に殴る、蹴るなどの暴力行為を働いており、さらには、人格を否定する暴言を吐くなどし、一部の弟子が録音していました。
昔ならば当たり前だったかもしれない指導方法に、ネットの声も「昔だったら良かっただろうけれど・・・」と、昔のやり方は現代にそぐわなくなっているという認識がないとの意見も。
そして、この中川部屋の暴力+パワハラは氷山の一角で、他の部屋でもありうることという意見が見受けられました。
努力と根性で叩かれて進んできた親方世代とは、まったく異なる現代。
どのように弟子を育てていったら良いのか、相撲界だけではなく、スポーツ界全体の今後の課題だと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!