前回は蔵王温泉のおススメなお土産をお伝えしたました。
きっと喜ばれること間違いなしなのですが、もっとこれぞ!な蔵王温泉名物があるんです♪
蔵王温泉の名物中の名物はこれだっ!!!
蔵王温泉のお土産は前回ご紹介したように、あれこれあるのですが、もう蔵王温泉といえばこれ!!っという名物中の名物があるんです!!
最近入手困難(?)の蔵王名物といえばあの『〇〇餅』!!
蔵王温泉の名物といえば………。
有名なのがずばり!!
『稲花餅』です!!!
稲の花の餅と書いて“いがもち”と読みます。
地元では有名な蔵王温泉に昔から伝わる名物お菓子です。
クマザサと呼ばれる抗菌作用がある笹の葉っぱの上に、一口大の白いお餅が3つ並んでいます。
その白いお餅の上には黄色いお米の粒がのっているのが稲花餅の特徴なのです。
(食用の着色料で黄色にされています)
なんで稲花餅って名前なの?どんなお菓子?
いろいろ説はありますが、黄色のお米をのせることで、稲がたわわに実りますようにと、豊作を願ったという説が強めです。
稲の花=稲穂が実ったように黄色のお米で表しているようです。
稲花餅は、笹ごと蒸されてお餅はツヤツヤと潤っています。
そして、一口大の一つ一つのお餅の中には甘すぎないこし餡が入っています。
…が、しかし、最近ではなかなか手に入らない名物になってしまいました…。
なぜならば、一つ一つお店で丁寧に手作りされているので大量生産ができません。
そして、蔵王温泉の中で稲花餅を製造しているお店は数件あるのですが、ここ数年で激減してしまいました。
中でもダントツに有名だった「さんべ」さんが2019年の台風19号の影響でお店を閉じてしまったので、ますます手に入らない感じのレアモノになりつつあります…。
レアモノと聞いたら、余計に欲しくなるのが人間の心情ですよね…(笑)
いったいどこでゲットできるの…?
がっかりするのはまだ早いです!!
穴場中の穴場があるんです!!
おススメするのは「まつぽっくり」さんです。
住所 | 山形県山形市蔵王温泉25番地 |
TEL | 023-694-9317 |
場所は蔵王温泉バスターミナルから高湯通りのゆるい坂道を上の方に上っていきます。
バスターミナルから徒歩3分程度で左側にお店が見えてきます。
まつぽっくりさんはロッジもされていますが、以前から稲花餅も製造されている老舗なのです。
ただ、ロッジの宿泊業がお忙しい時は、稲花餅の製造をストップされる場合もあるようですので、事前に電話で確認&注文しておくと良いですよ!!
おかみさんがとても朗らかでユニークな方で、元気も頂けます(笑)
事前に電話で確認&注文しておけば、作りたてのあったか~い稲花餅を頂ける事も♪
稲花餅は5枚入りと10枚入りがメジャーです。
5枚入り | 700円(税込) |
10枚入り | 1400円(税込) |
しかし、当日中に食べないと堅くなってしまいますので、お土産にしたい方はぜひ午前中にゲットされることをおススメします!!
食べきれないで1日経過してしまった…
何度も言いますが、稲花餅は手作りで保存料を使っていないので、すぐに堅くなってしまいます…。
食べきれずに一日経過してしまって、次の日に食べようと思っていたら、お餅がカチカチに堅くなってしまった…(ぐすん…)となっても大丈夫!!
なんと!!
地元ならではの食べ方があるんです!!
地元の方は、堅くなってしまった稲花餅は「天ぷら」にして頂くのが定番です!!
(素揚げだと中の餡子が飛び出す可能性大なので天ぷらがおすすめです!)
天つゆやお塩をつけて頂く訳ではありません(笑)
天ぷらの衣を付けて、油で揚げるだけ。それをそのまま頂きます。
カチカチになっちゃっていたお餅もやんわりになる上に、中の餡子はあ~ったかくてとろけます♪
「揚げ物はキッチンも汚れるし、ちょっと…」という方でも、大丈夫!
フライパンでちょっと多めの油を敷いて衣を付けて、「焼き揚げ」な感じで十分です!
地元の方の間では昔(明治~昭和初期?)から愛されている食べ方なので、アイスクリームの天ぷらよりもおそらく歴史が長いですね(笑)
衣をつけて油で揚げて、アツアツにリニューアルした『稲花餅天ぷら』!!
1日目で食べきれなかった稲花餅も、また一味違った美味しさです。
今や食材を「リメイク」なんて当たり前になってますが、昔からの知恵なのですね。
一日置いた稲花餅で『稲花餅天ぷら』をしたいがために、わざわざ1日置いちゃうなんて方もいらっしゃるぐらいです。
ぜひ、一度お試しください!
さらに蔵王温泉の名物をもう一つご紹介しましょう!
温泉がギューッと詰まったこの一品!!
蔵王温泉の名物は食べ物だけじゃないんです!
蔵王に来たら「これは買わなきゃ!」っていう名物は、稲花餅ともう一つ!
『湯の花』です!!
湯花(ゆばな)とも呼ばれます。
湯の花って何?
湯の花は蔵王の温泉成分がギュギュっと凝縮した『温泉の素』です。
温泉の成分が溜まって白くなっている「湯の花」を集めて乾燥させたものです。
こちらも手作りで作られているので、大量生産ができません。
お土産屋さんでビニール袋に入って売られています。(紙袋の所もあります。)
温泉の成分が固まっていて、白いお団子のように見えますが、食べ物ではありません(笑)
10個入りで800円です。(価格はお店によって変わります。)
お店で使い方の説明書の紙も一緒に入れてくれます。
入浴剤みたいに使える?
袋を開けると、蔵王の温泉の香りがほんわりと漂います。
市販の入浴剤のように、お風呂に入れて自宅でも温泉気分を!っといきたいところですが、ここで注意が必要です。
蔵王の温泉の成分は『強酸性硫黄泉』です。
循環式(追い炊き機能付き)のお風呂だと、錆びてしまうので風呂釜を傷めてしまいます…。
追い炊き可能なお風呂釜は要注意です!!
なので、お風呂の湯桶や大きめの洗面器で「上がり湯」として使うのがおススメです。
ちょっと注意せねばなのですが、温泉の成分が凝縮しているので、素手で直接湯の花に触ると手荒れする可能性があります…。
なので、1個を小分けにする際はプラスチックのヘラなどを使うと便利です。(ゴム手袋などでパキッと割るとかもいいですね。)
お湯を張った湯桶(洗面器)などに湯の花を1個の8分の1~4分の1ぐらいを溶かします。
使い古しのタオルやガーゼなどに湯の花を包んで、お湯の中で揉むと溶かしやすいです。
お風呂に入れて温泉気分を味わいたい時は、ちょっと熱めにお湯を貯めた浴槽の中で2~3個ぐらい湯の花を溶かします。
(追い炊きはできないので予めちょっと熱めのお湯だと良いかと思います。)
ゆったりお風呂に浸かった後は、追い炊きはせずに、すぐにきれいに浴槽を流すことをおすすめします。
そして、残り湯は洗濯に使えませんのでご注意ください!!
もったいないかもですが、一度限りで流して下さいね。